九十九里攻略作戦別動隊(一日目)

初の全員集合となる今回のツーリング、集合は全員でもルート的にはまたしても単独行となったわたしです。
さて、今回も房総への上陸は金谷から。せっかくの房総ツーリングですからルートにもそれなりにこだわりたい。ということで前回は通らなかったルートを検討して、鬼泪山林道〜マザー牧場亀山湖(昼食)〜林道朝生原線〜林道月崎大久保線とまぁ無難なコース設定で向います。
朝一番に行ったのは、鞠号に萌乃誉ワッペンを貼ること。これが前夜に気張って作ったのですが、よく見たら文字がずれていて失敗作。シールももっと濃く色の出るタイプを使いたい。プロに頼まないとだめかな。

萌乃誉ロゴ貼付

まいど魚屋マリーと馬鹿にされる鞠号ですが、今回はノーキャリアでシートにバックパックを縛り付けるスタイル。ぐんぐん金谷を目指します。朝はいいね。暑いのにメッシュの上着を装備しているのは、もちろん林道対策。こけて泣くのは自分だし。

フェリーは完全に東京湾横断道路に負けてしまっていて、時期的には繁忙期のはずなのに1時間2便とか非常に寂しい状態でした。ううむ。なくなってしまわないか、非常に心配です。
金谷から北上して鬼泪山林道を目指します。途中醤油屋の大きな樽を見つけて思わず停止して記念写真。その後、林道方向へ曲がる角にある湧き水でも休止しましたが、ここの水はかなり旨かった。僕の後にきたおじさんは車からポリタンクをおろして給水していました。その価値はありますね。

房総の魅力は、実は水でもありますね。山に分け入ろうとすると、よく湧き水に当たります。さりげなく地酒が多いのも、水がいいからなのでしょう。
とことこと挟路を入っていくと分岐にさしかかりました。おそらく暗いほうだろうと左に登って行くと、また分岐が現れ、鬼泪山林道の碑が立っていました。


これが二回目の分岐路。こっちの方が面白そうです

右が順路(?)左は通行止め。左の方が面白そうだけど、ここは大人力で右に進みます。暫く行くともう一度分岐があって、これは通なりに左に進みました。なにかあるのか、蝶が乱舞。写真をとったけど、いまいちよく分かりませんね(アルバムで拡大してみてください)。

この辺りからようやくがれてきまして、それっぽい雰囲気になってきました。もっとも、この程度は楽にこなせるスキルが最近付いてきました。フラットダートって奴ですね。落ち葉の積もっているところは気をつけて、開け気味に登っていきます。

しかしなんですか。カブ系のホンダ車の走破性は異常と言っていいくらい。どこでも走れるんじゃないのって思います。ストローク量とパワーが無いので、レースには役に立たないけど、日本の林道程度だと、大きなバイクが困ってる脇をすいっと通れそうな気がします。しばらく走って、鬼泪山国有林分収育林契約分収林なる看板が。さらにその先でえらく場違いなDocomoの看板が登場。はぁ、そうですか。

この時はよく分かってなかったのですが、峠で納得しました。Docomoの基地があるんですね。巨大なアンテナがいきなり登場して、おおおって気分になります。なんとなく、気が急くのはどうしてか。X-Fileな気分でそそくさと写真をとって撤退。

Docomoの巨大なアンテナ

ちょっと下ると、すぐそこがもうマザー牧場でした。はい、一本目クリア。厩舎が見えますね。眺望も素晴らしい。鞠号をセッティングしてのんびり写真の構図を決めていたらば轢かれそうになりました。


しかし本当の出会いはその先にありました。何かのお祭りのようですが、その、マッチョな巨大藁人形に出会いました。雄々しくそそり立つ、藁。へのへのもへじにしておくにはもったいない。残念ながら、お相手は居ませんでした。地方の嫁不足はかくも過酷なのでしょうか。

藁だから恥ずかしくないもん!

実はここ、少しミスコースしていて、気がついて数十メータ戻りました。折り返して、登ってきた分を下ります。梢の切れたところから覗く眺望がすがすがしい。房総が山の国であることがよく分かりますね。また、至る所がゴルフ場であることもよく分かります。

延々と下って、県道410号のいささか分かりづらい道を進み、無事亀山湖畔の上総屋京兵衛に到着。混んでいるところをしばらく待って美味しい鴨つけ蕎麦にあやかりました。野趣あふれる太めの田舎そばが旨い。鴨って美味しいですよね。病み付きになります。


そこから林道を何本か越えて(ここもまた前回通ることができなかった所)走りに走って南房東海岸へ至りました。山は涼しく快適でしたが(なんせ人がいないので、下りでは「うひょ〜」とか奇声を上げながらワインディングを堪能できました)、降りてきたらこれが暑い暑い。ジャケットなんて着ていられないくらい。背中がびっしょりになるくらい汗をかいて、ようやく待ち合わせ場所の海岸に到着しました。
海の写真があると説得力が増すのですが、いやぁ、真夏の海にブーツにライジャケの似合わないことと言ったら、ピンクのキャミソールで浮かれるケンシロウ以上です。
萌乃誉も泳いでよし、との旅団長の許しを得て、波を堪能しました。かかってこいやウラァ! と本気のドラゴンコーク、思わずなんちゃってボディ・ボードを借りて上手に波に乗るマルちゃんなど、普段見られない姿がいいですね。海の家で脱力してスイカをかじっている旅団長もまた忘れられません。ああ、海っていいなぁ。