鞠号(HONDA Benly CL50)オイル交換

朝、鞠号のオイルを交換した。かねてから道具やオイルはNAPSなどで購入してあったのだけど、時間がなくて放置状態だった。今日は早起きしてちょっと走りに行くつもりだったのだけど、起床できたのは8時近く。走行をあきらめてオイル交換を行うことにした。

作業開始前。エンジンのヘッドとギアケースが接しているあたり、
ギアケースの下にドレンプラグは存在する


オイル交換の手順は単純。

  1. 車体をフラットな所へ移す
  2. 少しだけエンジンをかけてオイルを温める
    1. オイルが柔らかくなって抜けやすくなるものと想像
  3. 車体の下にオイル受けを置く
  4. ドレンプラグを緩め、オイル排出
    1. 適宜車体を傾け、溜まったオイルを全て排出させる
  5. ドレンプラグを締め込む
  6. オイルを注入
  7. 一度エンジンを回す(2、3分)
  8. オイルレベルゲージ(オイル注入口の蓋についてる棒)で油面の高さを確認

たったこれだけの作業なので、大体30分もあれば完了してしまう。あまりに簡単な作業なので、WEBを探してもCL50プロパーな写真付きの作業録が殆どないので困った。やっぱり写真で確認したい。
懸念する事項は幾つかあっって、まず、ドレンプラグの位置。CL50の機関の下にはプラグ(ボルト)が全部で3本ある。うち1本は後ろ寄りについていて間違いはないと思うけど、問題は残りの2本。車体正面から見て左側と右側に1本ずつボルトが生えてる。

CL50のドレンプラグ。ピンクの丸で囲ったもの


WEBであちこち調べて、これの正体は突き止めることが出来ていた。車体正面から見て左側がドレンプラグ、右はカムチェーンテンショナーのボルト*1。カムチェーンテンショナーのボルトをはずしちゃうとえらいことになるので、ここは注意して作業が必要になる。ちなみに、ドレンプラグにはドレンワッシャが噛まされているので、これで見分けるのもいいかもしれない。

ドレンプラグ拡大図。ワッシャが噛まされている


さて、エーモンの廃油受け箱「ポイパック」(このまま廃棄できて便利)を用意、開いて車体の下に設置する。箱の中にはビニール袋に包まれた綿状のオイル吸収材が入っていて、ここにオイルが落ちるように位置を整える。オイルを吸わせた後は、ビニール袋をタイラップベルトで締めるのだが、これが箱の蓋の裏に貼り付けてあって、少し探してしまった。

エーモンのポイパック2.5l用
ポイパックの中身
タイラップベルトは蓋の裏にあった

ドレンプラグは17番のメガネではずす。けっこう径があるのね。メガネとか、いろいろそろえても書中使うわけでないから、たまに使えると妙に嬉しかったりして。

メガネレンチ

さて、メガネをプラグにかけてぐっと回し、緩んだ後は手で車体に押し付けるようにして外していく。プラグの向こう側には600mlを超えるオイルが待っていることを意識して、こぼさないように作業を行う。最初に緩める際に、締め付けるときの為に締めてある強さを覚えておこうと思ったが、けっこうしっかり締まっていてぐっと外れちゃったのでよく分からなかった。まぁ、舐めない程度に締めればいいか。最後の溝を離れたと思ったら、さっとプラグを引くと...
うわっ、出てくる出てくる、真っ黒なオイル! 汚れているとは思っていたが、ここまで汚れていたとは! 驚きの黒さとはこのこと。

真っ黒なオイル
ここから流れ出す。勢いはけっこうある
オイルがみるみる吸収材に吸い込まれていく
はずしたドレンプラグ。ワッシャの交換時期がよく分からない


ものの数分でオイルの噴出は止まるので、スタンドと逆側に車体を傾けて残ったオイルを排出する。すぐに止まるので、プラグを再び締める。強さは、まぁ、しっかりと...(笑
次にオイルの用意。用意したのはVerityの10W-40。まぁこんなものだろう。NAPSで980円だったと思う。Motulとか高くて入れる気にならないし、それよりはこまめな交換のほうがいいのでは(してないけど)。2スト用と4スト用があるので、初心者は購入の際に注意。2Tは2スト用なので、4Tを選ぶ。

オイル
オイル説明書き


オイルの排出が済んだので、出たオイルの処理にうつる。ポイパックのビニール袋の口をまとめて、箱に付属するタイラップベルトでぐいぐい縛る。そのまま箱のふたを閉めちゃえばOK。後は地元ルールで必要なごみの日に捨ててしまえばよい。とりあえず玄関の隅に放置片付けた。後日廃棄の予定。ポイパックは2.5l用だから、ひょっとするともっと注ぎ足せるのかもしれないが...。

送信者 ポイパックの片付け


ところでオイルは約600ml入るというが、ネットで主要諸原を調べると800mlとあり混乱する。さて、200mlの差は何だろう? その答えは車体に貼ってあった。全容量が800ml、交換時は600mlなのだそうだ。オイル注入口の蓋がオイルレベルゲージを兼ねているので、これをはずして早速オイルを流し込む。オイルはまず600mlだけ計って置くことが肝要。オイル缶から直接はちょっと無理がある(量が分からない)。ちなみにオイルの缶の口についている注ぎ口はNAPSで頂いたもので非常に便利だ。

ここに答えが!
オイルレベルゲージ
オイルを容器に移す
600ml計る


オイルを注入する際に、写真を撮ろうとして少しこぼしてしまった。ウエスで拭き取って作業を進める。オイルの注入が終わっても、すぐにゲージで油量を量ったりしないのだそうだ。各部にオイルが回らないからだろうと思うのだが、ともかく、まずエンジンをかけ、2,3分暖機運転してからおもむろにゲージを調べるのだ。いろいろと御点前があるのである。と言うわけで、暖気して、油量を調べる。かろうじてという感じだったので、若干注ぎ足した。下の写真はその結果。

オイル交換注入
ゲージで油量をチェック


以上で作業は完了。オイルが新しくなってなんとなく気持ちがいい。走りに行く時間がないのが残念。このあとは車を12ヶ月点検に出してそのまま休日出勤なのだ(涙
最後に作業を助けてくれた相棒を紹介する。楽しい奴だ。

Sonyのポータブルラジオ


※すべての写真はこちらからどうぞ

房総単機旅団――鞠号初めてのオイル交換

*1:カムチェーンテンショナーのボルトを緩めちゃった人の話は次のURLを参照:http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1332095.html