房総半島一周の旅・最終日

[ドラゴンコーク]いよいよ帰途へ

昨夜もトランプ大会で程々に夜更かしをし、各自部屋に戻ったのは何時くらい?1時位でした?部屋に戻ってからは、翌日の支度を整えたのち就寝しました。どうも朝が弱い性質で、起きてからバタバタするのを避ける為に「前夜にあらかた準備をしておく」習慣があって、ウチのカミさんは逆に「朝早く起きて、それから支度をするタイプ」です。どっちがイイとは言えません。前の晩に「よし、これで完璧」と自信を持ってしまうともう以後は全く振り返らないので意外と忘れ物をすることがある。ただ当日バタバタと支度をしても忘れ物する場合もあります。えーと余計な話でした。スミマセン。
さて、起きたのは何時だったろうか?7時半〜8時くらいか。朝食は、昨夜銚子駅前のコンビニで買ったピーナツコッペパンを1人黙々と頂き、(ボーっとしていたので写真撮り忘れた)誰からともなく集合したのが9時位でしたっけ?正確な時間の記憶があやふやで、もしご存知ならしっかり者のお2人に補足希望。3日目の宿ビジネスホテル中央さん、ここもリーズナブルで良かったですねえ。FUJIKOSKY旅団長の「銚子攻略作戦」に登場する高名(?)なこのホテルを後にて、3人は歩道を単車を押しながら、すぐそばの利根川べりにて、銚子大橋をバックに撮影。


出立直前の旅団車輌
ここで軽く今後のコースについて打ち合わせをした後、いよいよ帰途につくのでした。

[ドラゴンコーク]銚子〜多古

あとはただひたすら帰るのみ。と思うと一抹の寂しさを覚えずにはいられない。空も薄曇り気味で、この寂寥感を一層引き立てるのでした。
3台は前日銚子市街に侵入したルート、国道126号線を逆戻りし市街地を出る。前日この道はアメリカンバイクの集団が我々の前方をドコドコドコと重厚なエンジン音を響かせてにぎやかでしたが、本日の126号線は、2輪は房総単機旅団のみ。丘陵地帯を10kmほど行くと県道30号線との分岐点に出た。
萌之誉とはここでお別れとなります。そう、彼は「海から上がってきた男」ですので、帰りも海へ戻らなければならない。金谷からフェリーに乗るため、ここから内陸部を一気に走り抜けるFUJIKOSKY・ドラゴンコーク組とは別方向になります。しかし萌氏の場合帰途は、ほぼ2日目・3日目の2日分の道のりを戻る上、フェリーの最終便の時間も考慮に入れながらという強行軍。事故に気をつけてねー。
一方、126号線を走る旅団本隊は旭市に入る。FUJIKOSKYが、「帰りは市街地が多くて景色はあまり良くないよ」と言っていたが、確かに景色は、国道沿いによくある地方都市的な風景へと変化していた。この辺りでとても気になったのが、国道沿いで交通量が多いにも関わらず空き家になった店舗が目立つということ。立地条件的には申し分ないと思える大型パチンコ店が廃墟と化していたり、そういえば外房を走っていた時も長年放置されて倒壊したままの別荘をしばしば見かけたが、「魚が美味いよ、風光明媚だよ、房総半島」的なものと別なリアルな1面もあるんだよなあなどと考えながら走っておりました。
さて、旭を過ぎ八日市場のあたりで296号線に入り、多古町に入りました。途中右折(北方向)すると間もなく「道の駅・多古」に到着。ここは以前FUJIKOSKYが訪れておりかねてより評判は聞いていたのですが、実際キレイな所です。ショップ内は大混雑で、旅団長によると、地元の人が普通に買い物に来る場所らしく、土産物以外にも地元の農産物なんかも売られていました。


「道の駅・多古 あじさい館」美しい外観
さて、自分はここで一気に土産物を買おうと決めていたのですが、悩んだです。特に嫁の実家向けの土産はどうするか?別に先祖代々の東京人を誇るつもりはないが、とにかく農産物に関する知識が皆無で、農作物全般に舌の肥えた嫁の両親(茨城・福島出身)が珍しがるような、しかも予算的に折り合い、ただし生ものは先方へ持参する時期を考えるとNG。という限られた条件で考え抜いた挙句、「予算オーバーやむなし!」と決断。多古米3Kg、落花生焼酎、その他自分の家用、自分の実家用に細々とした物などで、昨日銚子で買った土産と総計すると¥10,000位いったんじゃなかろうか。
というわけでFUJIKOSKYをさんざ待たせてしまいました(すんません)。あとは裏手の用水路ののどかな風景を眺めたりと束の間のまったりした時を過ごした後、いよいよ「カツ丼」を求めて出発!

「道の駅・多古」裏手に流れる用水路
この用水路も以前FUJIKOSKYが紹介していましたね。その向こう側には心癒される農村風景が広がっていました。

[ドラゴンコーク]念願のカツ丼!

道の駅多古をあとにして、さらに北上(ルートは完全に旅団長に頼っていた為、どの道をどう通ったのか、今地図を見直しても判然としない。県道113号線を北上?)、起伏に富んだ楽しめる道をくねくねとしばらく行くと目指す「道の駅・くりもと」に到着。多古から30分もかからなかったですかね?意外に近い印象。ここも結構にぎわっていました。印象としては、多古と比べると、よりパーキングエリア風な作りになっており、建物自体は新しかった。全体的な混雑ぶりに反して、中の食堂はまだ昼前ということもあるのか割合空いており、我々は窓際の席を確保。もちろん自分は念願のカツ丼を注文。FUJIKOSKYは前回カツ丼を堪能していたこともあってか、「カツカレー」に心動かされていた模様でしたが、やはりカツ丼に。

くりもとのカツ丼、コレですよ!
写真で見ると若干小ぶりな印象ですが、¥600という(安い!)値段ですから全然気にならないし、何よりウマイ!食堂自体は「パーキングエリアの」雰囲気だし、厨房の方も失礼ながら一見パートの方ではという印象です。が!ウマイ。やはり素材の良さが第一。第二に厨房の方が自信を持って調理してる感じで、肉のやわらかさ加減、卵のトロトロ加減が絶妙なのも大きい。巷のカツ丼でよくあるのが温める時間が過多で卵が固まってしまうケースが多いが・・・などと偉そうに語ってしまったが、とにかく生涯カツ丼史上1位じゃないかしら。

「道の駅・くりもと」
「道の駅・くりもと」は正面から見るとパーキングエリア風ですが、建物の裏手はちょっとした崖で、その下は「アユ釣り」「ザリガニ釣り」の釣堀が掘ってあったり、何故か孔雀が飼育されていたりと、ちょっとした時間を過ごせるようになっていてゆるやかな時間がそこには流れていました。 

「道の駅・くりもと」裏手

[FUJIKOSKY]解説しよう!

79号を北上、そのまま113号に入り、暫く走った後に44号に右折で入るのでありました。44号に入って、アップダウンしているとすぐに看板が出るのでそこを左折。この看板を見落とすと何処かに行っちゃうので御注意ください。左折すればあっという間に栗源です。カツカレーにも興味がありましたが、7月に来た時に食べたカツ丼の味が忘れられなくて結局もう一度注文してしまいました。7月に書いた文章をそのまま引用すると「分厚いカツ、そしてお米も玉葱も地元産。どれもたっぷり。しかもたったの600円。軟らかく、濃厚な旨みが染み出てくるカツ。新鮮でたっぷりの玉葱。おかずが要らないといわれるほどの美味な多古米。また是非とも堪能したい一杯でした」となっており、正しくその通りでしたね。いや〜今回も堪能させていただきました。

[ドラゴンコーク]あとは一気に

「道の駅・くりもと」を出発してしまうと、あとはもう本当に「帰るだけ」となってしまいます。国道296号線のここら辺の風景は、前日までの海岸線コースとは反対にひたすら緑多き丘陵地帯で、そんな風景の中、突然高度200m位上空をジャンボジェット機が轟音と共に通過したのは少々驚いた。そう、我々は成田空港の至近を通過し、地図で振り返ると、芝山町富里市酒々井町佐倉市と進んでいるのでした。しかしこの時「またもや!」睡魔との闘いが始まっており、よく考えると旅を通して日に一度は眠くなっているんです。やはりスクーターは危険です。
佐倉市に入ってからしばらく進むと景色は徐々に都市化して、自分の脳内では中学生のころの地図帳で「色が緑や黄緑(丘陵)から赤色(市街地)に変わっていく」感覚が浮かんでいた。あとはずーっと赤い地帯を走るのみ。でも臼井のニュータウンはいい所だったなあ。その先のユーカリが丘のほうがニュータウンとしては有名(でよいですか?)だが、住むなら断然臼井だなあ。などと妄想を楽しんでいるうちに眠気は消えていましたね。
八千代市習志野市まで来ると完全に現実に引き戻されたように街中走行モードとなり、道は延々渋滞しとりました。それでもFUJIKOSKYによれば渋滞具合としてはマシな方らしい。さらに船橋市を通過し終わるまで、もしかすると銚子〜佐倉間位の時間は掛かったんじゃないか?ただ、自分としてはとにかく千葉県の殆ど全土が未知の土地なので、全然退屈はしませんでした。
途切れぬ渋滞にもめげずようやく市川市に入りFUJIKOSKY家に到着!いやあ、とうとう終わってしまいましたねー。最後に例の神社で無事旅を終えた事を感謝申し上げて、名残惜しくも解散となりました。その時間16:00くらいでしたか。FUJIKOSKYはこの後仕事関係の飲み会があるとの事。うわあヘビィだなあ、本当にお疲れ様です。
あとは1人で都内を走り抜けて帰宅。という事ですが、さすがに3泊の旅の余韻はスグに抜ける訳でなはく、ゆっくりと噛み締めるように走っていました。途中品川埠頭の辺りでぼんやりと海を眺めようと休憩。丁度萌之誉からフェリーに乗船するというメールが。萌之誉は別ルートを1人走行していて、要所要所でレポートを我々に送ってきていたのです。目の前の東京湾の向こう側では現在萌之誉がフェリーかあ。と感慨に耽り、寄り道して夕飯を食べたのち帰宅。時間は18:40、走行メーターは5578.7Kmを指していた。出発時が5061.2Kmだったので、房総半島1周の旅ドラゴンコーク的総走行距離は517.5Kmでした。

[FUJIKOSKY]蛇足的ですが、参考までに

FUJIKOSKYの本日までの走行距離は、2276.9Kmでした。市川市本八幡から走り始めてそこで終わりましたので、ほぼ房総半島一周(今回のコースでの)です。その総走行距離は、431.7Kmとなりました。一日平均ですと、110Kmといったところでしょうか。走る気になればもう少しは苦も無くイケますので、一泊減らしてニ泊三日で可能だと思います。でもいろいろと寄り道を楽しみたいのであれば、このくらいの旅をお勧めします。真似する方がいるかどうかは別として(笑)。