大切なこと

バイクに乗るようになってから、その関連の本を読むことが楽しみの一つとなっております。まだそれ程でもありませんが、本日読了分で五冊になりました。著者の方によってバイクに接するスタイルが全く異なり、どの方も全て独自の魅力があって参考になります。肯定や否定という区分ではなくて、都合良く共感できる部分を利用させていただいているという感じでしょうか。ほぼ全員の方が野宿を推奨されておりますので、これはバイク乗りとして無視することはできないぞと思ったり。素敵な場所や楽しい走り方を紹介していただいたり。しかし、バイクに乗るという場合、無視できない負の部分をきちんと記してあったのは、今のところ本日読了した花村萬月氏の「自由に至る旅」のみでした。
確かに、バイクに乗る場合の危険な要素というものは無視できない重要なことです。当然、自分もそれを常に頭に置いておりますし、自分なりのスタイルを守って(時期によりスタイルが変わる可能性は否定できませんが)走るように心掛けています。それは何もわざわざ断る必要も無いことなのでしょう。しかし、もしもこのブログを読んでくださった方で、「50ccのバイクで旅するのも面白そうだな〜」などと思われて、実践なさる方がいらっしゃった場合、どうしたものですか?勝手ながらこの本の一文を引かせていただきます。「雰囲気だけのオートバイの薦めを俺は嫌悪します。犯罪であるといってもいいでしょう」
このブログは正しく雰囲気だけと言われるのに相応しいような内容です。しかし、これからも今まで同様にほんわかした内容を崩すつもりもありません。それがここのカラーだと思うからです。犯罪に等しいかどうかは判断できませんが、バイクに乗るということの意味や、リスクについての部分を切々と説いたりすることは無いと思います。
そこでもしもこのブログがきっかけでバイクに乗ろうと考えられている方がいらっしゃいましたら、以下に紹介させていただくこの本をどうぞお読みください。それからでも乗られるのは遅くはないと思います。個人的には、この本の内容にも著者にも100%賛成ですとは申せませんが、たいへんに参考にはなるはずです。読まれて決して無駄にはなりませんから、是非とも御一読いただくことをお薦めいたします。
まったくもって、人さまが書かれた本に代弁させる厚かましさで恐縮です。(FUJIKOSKY)

自由に至る旅 ―オートバイの魅力・野宿の愉しみ (集英社新書)

自由に至る旅 ―オートバイの魅力・野宿の愉しみ (集英社新書)