御成門

今日も土曜出勤日でした。またもやトゥデイで出動、帰路もお決まりのコース(日比谷通り)で、増上寺門前を通過するのだが、ここから望む東京タワーが実に美しいのです。
以前も東京タワーの写真をUPしたことがありましたが、いわば「冷やかし」的な内容だったので、今回は真面目バージョンということで。
さて、徳川将軍家菩提寺の一つである芝増上寺は、それにふさわしく広大な寺域があり、日比谷通りに面してはいくつか門があり、まず本堂正面に位置する、門柱脇に『勧進』と大きく筆書きされた木札のある一番大きな門が恐らく総門で、そこから数十メートル下った所にやや小振りな門があり、さらに数十メートル下ると現れるのが、この写真の門です。


他の門は木材の素材感を顕わにした質素な風情の、いかにも関東のお寺らしい造作であるのに対し、この門だけは、まあ日光東照宮の陽明門とまではいかなくとも豪華絢爛で、全体に塗りもしっかり施され、特に破風は金塗りかつ控えめながら装飾もあり、背景の東京タワーとの対比が非常に美しいと感じ、思わず写真に収めました。突然気づかされたのは、この門もしかしてこれが徳川将軍専用の門、『御成門』なのか?ということ。至近に存在する都営三田線の『御成門駅』の御成門なのでしょう。私の勝手な推測だと駅名を例えばもっと東京都民になじみの深い『増上寺』駅とかにしちゃうと、隣の『芝公園駅』の近くにまで達するあまりに広い寺域の為に紛らわしくなるので『御成門』という駅名とされたのではなかろうか?