ナタリーの朝

ご無沙汰しております。ここんとこ報告できるネタが無くって頭を悩ませていたが、書きたいことが浮かんできたので久々の登場です。
それにしても、萌之誉はスグに乗りこなしているようで凄いですね。やはり自転車で培った身体感覚が大きいんですかね?
書きたいことといってもたいした事ではなく、脳内メモリでやったほうがいいんじゃないかとも思う内容だが、書き始めちゃったんで・・・。
「映画とバイク」についてです。といっても自分は「バイクが出てるからこの映画を見よう」と感じるタイプでは決して無く、(戦車が出るからこの映画を見よう、とは思う)従ってフリーク的こだわりは無いが、突然、10年以上前にBSで観た「ナタリーの朝」(69年・米)という映画のことを思い出したんです。細かい内容はほぼ忘れてしまったが、ナタリーという自分の容姿に自信が無い女の子(パティー・デューク)が、自分で人生というか青春を切り開くべく実家を出てニューヨークで1人暮らしを始めて、まあいろいろあって(確か彼氏も出来て同棲するんだったかな)しかし最終的には彼と別れてまた実家に戻るという話なんだが、そのラスト、マンハッタン島とブルックリンを結ぶ橋(映画によく登場する有名な橋なんだが名前知りません)をカブにのって颯爽と実家への道のりを急ぐナタリーのロングショットで終わるのが非常に印象的で、また観たいなあ。DVDはリリースされてないだろうけど、中古ビデオでいいから安く売ってないかなあ。
次、「モーターサイクル・ダイアリーズ」(04年・英/米)これは、わりと有名どころですよね?後のチェ・ゲバラの青年時代の話。でもキューバ革命全く関係なし。ロードムービーとして面白そうだから観ようと思ったんです。フランス革命は興味あるけどキューバ革命は正直興味無いなあ。そういえば「ゴッドファーザーPART2」で主人公のマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)が敵対勢力の策略で危うくキューバ革命の混乱に巻き込まれそうになるシーンがあったけど、それくらいしか知識ないです。それはともかく若さに任せて友人とバイクに2ケツで南米大陸縦断を試みるが、そう生易しいものではなく・・・という展開で、意外にもバイクは物語の中盤くらいで修理不可能なほどヘタってしまい、あとは乗り捨てて徒歩の旅になっちゃうんです。確か時代は1950年代で、バイクもクラシカルでカッコ良かったです。バイクに詳しくないので車種名は判りません。
次、「エル・スール」(83年・スペイン)これも、もう1回見直したい作品。「ナタリーの朝」と同様バイクはちょっとしか出てきませんがこちらも非常に印象的で、まずこの映画のあらすじとしては要は父と娘(幼少時から思春期くらいまでの)の話なのだがかなり背景が奥深く(スペイン内戦での家族の断絶。父と、劇中登場しない祖父がどうやらフランコ派と王党派に分かれて対立していたらしい。「エル・スール」というのは「南」という意味で、本来この家の故郷はスペイン南部にあるのだが父の政治的立場の為、この親子は北部の多分バスク地方あたりに転居しているという設定)このお父さん、オメロ・アントヌッティというイタリアの俳優で顔はレーニンに激似。イイ味出してるんだよなあ。劇中、この人の仕事はダウジングによる水脈探しをしていて、その現場に娘(7歳くらい)を連れてくのにバイクに二人乗りで行くのです。家から直線の並木道を通っていくのだが、この並木道がまた美しい!「冬のソナタ」に出てくる有名な並木道とよく似てるんです(コッチが先なのだが)。この映画も時代設定は1950年代で「モーターサイクル〜」と似たタイプですが、こちらは綺麗に手入れされて大事に使われていました。その後、娘が成長して、ある時偶然父の重大な秘密を知ってしまうのだが、そのキッカケとなるのがこのバイクです。段々思い出してきたけど、やっぱ今もう1回見直したいなあ。自分も娘を持つ父親になってしまったので、多分今この映画観たら泣いちゃうかも。