楽しい妄想

妄想というか物欲というか、そういうものがあるうちは人間は大丈夫な気がします。それが無くなると、宗教的に解脱して、仏様になっちゃうか、なにごとにも無気力になって、抜け殻になっちゃうかする気がする。資金的にはまったく見通しの立たない日々ですが、それでも欲しいものは欲しいので、日々機種選定その他妄想が続いております。とうさん、俺まだ大丈夫だよ。
APEがいいかKSR-1がいいかなんて、そういう悩みなのですが、ここのところは初心に帰ってKSR-1が輝いて見えるのですよ。もう、大変。2ストでパワフルで素敵! とか、フロントが倒立サスとか、まぁそういう性能的な話もあるのですが、僕はとにかく外観に弱いのです。外観が駄目なものは、どこまでも駄目。気に食わない。昔実家で三菱ギャランの6代目(歴代で一番かっこいい)に乗っていたのですが、家にギャランが来た日からさよならする日(事故で潰した)まで、リアキャビンの傾斜が気になって気になって、ちっとも慣れませんでした。当時のラリー選手権の花形はすでにランサーでしたが、それでも往年のラリーでの勇姿は素晴らしく、難癖つけるようで恥ずかしいのだけど、あの、リアウィンドウからトップにいたるラインがどうも駄目で好きになれなかった。95%気に入ったデザインだったんですけどね。デザイン的な好き嫌いってすごく強くて、駄目なものはとことん駄目なのです。愛せないんだなぁ。
と、まぁハズカシ話はおいておき、いいのですよ、KSR-1は。実にバランスのいいデザインです。小さいけれど、なにかこう詰まっている感があり、かつ、ボリュームで勝っている。主張が強いのです。コンパクト、というよりも、デフォルメされている感じで(実際デザイン的にはフルサイズのオフローダのデフォルメという意図があるはずです)少しも窮屈じゃない。スピード感があると同時に、なにかこう、原付だから、というあきらめというか切捨て感が無いわけですね。いいなぁ。
実際は、最後期型は高いので、その前くらいで落ち着きそうな予感はあるのですが、そして、程度の良いのを見つけられずにAPEに落ち着きそうな感じもするのだけど、とにかく、今ほしいのはKSR-1なのですよ。HPなども巡回していろいろ見るのですが、これがまた、なんというか、カワサキならではのあれこれがフィーチャされてて、その、なんですが、そういうしょぼいところもまたいとおしい。
ところでKSRというと、某マンガの主人公の妹のメインマシンですね。これにひかれて導入したライダも多いという話を聞いたり聞かなかったり。僕はKSR-1が気になりはじめてから気が付いて、マンガの中とはいえ元気よく走っている姿を嬉しく読みました。作者F氏は本当にメカの動くところを描かせるといいですね。某女神とか婦警さんとか、女性キャラで人気を博している訳ですが、メカ好きにはたまらんものがあります。はい。

資料

某マンガその1

ああっ女神さまっ(1) (アフタヌーンKC)

ああっ女神さまっ(1) (アフタヌーンKC)

某マンガその2

逮捕しちゃうぞ(1) <新装版> (アフタヌーンKC)

逮捕しちゃうぞ(1) <新装版> (アフタヌーンKC)

※最近の連載ではモンキーのエンスー話が記憶に新しいところです。

(萌乃誉)